1. 縦中横とは?
「たてなかよこ」ではなく「たてちゅうよこ」と読みます。
「縦中横」とは、テキストの縦書き入力時に、まとまりをもった英数字や記号だけ横書きにすることです。
一般的な漫画の吹き出しに入力される文章は縦書きですが、例えば「634」や「!!?」といった、まとまりのある英数字・記号は横書きで表示したほうが見栄えが良い場合があります。
縦書きのままでも意味は通じますが、読みにくさは避けられませんよね。
今回は、クリスタでテキスト入力する際の「縦中横」の設定方法について解説したいと思います。
2. 数字や記号テキストを縦中横にする方法
CLIP STUDIO PAINTを開き、ツールパレットから「テキスト」ボタンをクリックしてください。
クリスタの初期設定では、テキストのツールプロパティに縦中横の設定項目はありません。
さらに「サブツール詳細パレット」を開きます。
サブツール詳細パレットの「テキスト」を選択すると、設定項目の中から「自動縦中横」が見つかるはずです。
今後ツールパレットから設定できるよう、左端のチェックボックスにチェックを入れて可視化しておくと良いでしょう。
※目玉のマークが出た状態が、ツールパレットに設定項目が追加されている状態です。
設定項目のプルダウンメニューから縦中横を反映させる文字数を指定します。
ここで指定した字数を超えると、縦中横が反映されず縦書きになります。
例えば縦中横を3文字に設定した場合、「100」は横書きになりますが「1000」は縦書きに表示されます。
縦中横の字数が制限されるのは、あんまり桁数の多い数字・記号を横書きにすると、かえって読みにくくなってしまうからです。
3. 縦中横にならない原因
テキストのサブツール詳細パレットで縦中横が設定されているのにも関わらず、入力した数値が横書きにならない場合があります。
以下にいくつか原因をまとめてみたので、チェックしてみてください。
3-1. 全角で入力している
数字や記号を全角で入力すると1文字ごとに改行されてしまいます。
テキストを縦中横に表示させた時は、必ず半角で入力しよう。
3-2. 字数をオーバーしている
また、半角で入力していても縦中横の設定文字数を超えてしまうと、上図のように横書きを垂直に倒したような表記になってしまいます。
クリスタで設定できる文字数は4文字までなので、字数がそれ以上超え出てしまう場合には、新規テキストを横書きで作成して重ね合わせるしかありません。
上図のようにゴリ押しできますが、やはり4文字以上となると縦中横でも見にくいかと思います。
まとめ
今回はクリスタで縦中横を設定する方法や、縦中横がうまく反映されない場合の原因を解説してみました。
- 縦書きテキストの中で、英数字・記号テキストだけ横書きにしたい時は「縦中横」を設定しよう。
- 縦中横には字数制限がある(最大4文字)。
- 半角入力でないと縦中横は反映されない。